ママさん麻酔科医のみなさんへ

妊娠中やママになられた麻酔科医の多くの方は、様々な悩みをお持ちだと思います。たとえば・・・

「麻酔科専門医を取得できるかしら」

「仕事を復帰するのは不安だわ」

「わたしなんかが職場に入ったら、みんなに迷惑がかかるのじゃないかしら」

などなど。でもご安心ください。麻酔科専門医を取得するために最低限必要な条件、麻酔科専門医を維持するために最低限必要な条件をクリアできるようサポートいたします。短時間勤務ですので、お子さんや家族と過ごす時間が削られることはありません。

研究プロジェクトの内容

  • 麻酔科専門医を取得するためのサポート

    で可能です。また大学病院ですので、それぞれのスペシャリティーをもつ先輩の先生から耳学問で自然と勉強できます。また難しい専門医試験のための勉強会も行っています。

  • 仕事を復帰するときの不安解消

    もし臨床から離れた期間が長くても、高機能シミュレーターが稼働していますので、ゆっくり麻酔管理のカンを取り戻す余裕があります。大学病院でスタッフが大勢いますので、お子さんの急な発熱で休んでも大丈夫です。

  • キャリアの維持

    で短時間勤務で外勤も可能です。麻酔科専門医を維持するために最低限必要な条件をクリアできるようサポートします。

  • サブスペシャリティーもできます

    ペインクリニック、緩和ケア、研究なども可能です。

ママさん麻酔科医の声

病院助手 佐伯 彩乃

私は市中病院で初期研修中に麻酔に興味を持ち、母校である兵庫医大 麻酔科に入局しました。医師5年目で市中病院へ1年間出向の後本学に戻り、せっかく大学にいるなら研究をしたいと考え、医師5年目に兵庫医科大学大学院 解剖学神経科学部門に入学しました。

基礎研究は数年間麻酔一色の生活だった私にとってはかなり刺激的でした。痛みは麻酔と深く関わりのある感覚ですが、痛みと痒みの経路が脊髄レベルでどのような相互作用をしているかについて研究しています。また2週間に1度行われる解剖学抄読会では、麻酔・ペイン領域でも関わりのある疼痛に関する最新の研究論文に触れる大変有意義な機会となっています。

私生活では医師7年目に妊娠し、大きいお腹で同期と専門医試験の勉強を一緒に頑張ったのは良い思い出です。イヤイヤ期真っ盛りの息子の子育てをしながら時短勤務で手術麻酔・研究・ペインクリニック診療・臨床疼痛学でのポリクリ授業など、大学ならではの様々な仕事に関わることができ、大変充実した日々を過ごさせていただいています。このように働くことができているのは、何よりもフルタイムの医局員の先生方による手厚いサポートのお陰であり、日々感謝しております。

ママ女医さん達の働き方には色々ありますし、ママさんならではの悩みもあると思います。しかし、兵庫医大の麻酔科ならきっとやりがいを見つけて楽しく仕事を続けられると思います。希望に満ちあふれた皆さんをお待ちしております!

手術室から見える武庫川の風景
手術室から見える武庫川の風景

病院助手 繁田 絵実

私は民間病院で初期研修を終了後に兵庫医科大学の本講座にレジデントとして入局しました。当時プライベートでは結婚したばかりで、慣れない新生活を何とかこなしながらの後期研修はとにかく忙しく、目の前のことを成し遂げていくことだけで精一杯でした。

その最中に妊娠が判り、人としての喜びを味わうのも束の間、極力職場の方々には迷惑をかけたくないとばかり考えていましたが、幸いにも妊娠経過は順調で産休まで仕事を続け無事出産を迎えました。同時に麻酔標榜医と麻酔認定医も取得しました。

約1年後に当施設では前例がない短時間勤務(週3回×8時間)を承諾していただき、復帰が実現しました。ブランクがある上に一人で麻酔をかけることも初めてで不安がありましたが、医局員の方々の理解と協力のおかげで限られた時間の中でも密度の濃い経験を積むことができました。復帰して2年後に第2子出産のため再び産休に入り、今回2度目の復帰となりました。

現在長女は幼稚園に通い、次女は保育園に預けながら勤務しています。子供は集団生活に入ると特に初めの1~2年は頻繁に体調を崩します。また、幼稚園では行事などで保護者は多忙になります。育児と仕事の両立には数多くのハードルが出現し続けますが、ここでは急な欠勤や勤務変更にもフレキシブルに対応していただいています。スタッフの数も症例数も多い大学病院は、子育て中でも麻酔のスキルの維持、向上には適した場所だと実感しています。

病院助手 尾下 幸子

兵庫医科大学病院麻酔科では、各家庭の事情に合った働き方ができます。
私の場合、研修医のときに出産を経験したため、専門医試験に必要な経験症例は育児をしながら積み重ねていかなければなりませんでした。
保育園の送迎時間等の事情も含めて、経験症例でありながら短時間で終わる症例を担当させて頂いております。
また、家族の協力を仰ぎ、遅くまで残れる日を定期的に作ることで、その日にリスクの高い症例や長時間手術が経験できるように調整して頂いております。
医局の先生方ならびに家族に協力を得ながら麻酔科医として成長する機会があることに感謝し、これからも精進していきたいと思います。