2023年7月13日(木)〜15日(土)に佐賀市文化会館・SAGAアリーナで日本ペインクリニック学会 第57回学術集会が開催されました。当講座からはワークショップ1 SCSどこまで治せるか〜挑戦〜の演者として石本 大輔先生が「こんな症例にも有効でした〜当院の経験〜」という演題で当院で経験された貴重な症例の数々を分かりやすく発表されました。また優秀演題には2演題が選ばれ、佐藤 史弥先生が「帯状疱疹の急性期に質問票で慢性痛への移行を予測することができるか ー後ろ向き研究」、土井 陽子認定看護師が「慢性疼痛集学的治療における看護師の役割」について発表されました。一般演題では奥谷 博愛先生が「難治性肛門痛に対してくも膜下フェノールブロックとS3高周波熱凝固術が奏功した1症例」、宮本 和徳先生が「新型コロナワクチン接種や新型コロナウイルス感染に伴い疼痛をきたした症例の検討」、永井 貴子先生が「胸椎レベルでの脊髄刺激療法が上肢痛に対して有効であった脊椎手術後症候群の1例」について発表されました。座長、シンポジストや発表者を務められた先生方、お疲れさまでした。また本学術集会は現地参加のみの集会となっており、当講座から発表者が多いこともあって手術室勤務の先生方には大変ご迷惑をお掛けいたしました。この場を借りて心より御礼申し上げます。
神戸ポートピアホテル 神戸国際展示場で開催されました日本麻酔科学会 第70回学術集会で医局員の岡本 智史先生が優秀演題「Nociceptive Responseガイドによる多角的全身麻酔が腹腔鏡下消化管手術における術後合併症の発症に及ぼす影響:ランダム化比較試験」について、長井 隆先生が「拡張型心筋症による慢性心不全、ICD付きペースメーカー植え込み後に腹腔鏡下S状結腸切除術を行った一症例」について発表されました。どちらの先生も予演で修練を積み本番では立派に発表され、質疑応答にも的確に対応されておりました。発表お疲れさまでした。ご指導頂いた先生方ならびに学会期間中に病院で勤務して頂いた先生方に心より感謝申し上げます。
コロナ禍の収束を告げるように同窓会も数年ぶりに対面で開催することができました。日程が土曜日の午前中であったこともあり、オンラインでも多数の同窓の先生方に参加して頂けました。新入局員紹介や久しぶりにお目にかかる先生方にコメントを頂き、束の間ではありましたがこういった交流ができるということが貴重な時間に感じられました。また第1回 阪神地区麻酔研究会として、演者に東京女子医科大学医学部 准教授 笹川 智貴 先生をお招きして、EDRA体験記、J-RACE対策といった区域麻酔の話題を中心にご講演を賜りました。演者の笹川先生ならびに関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げるとともに、日程の都合により参加することができなかった同窓の先生方へ謹んでお詫び申し上げます。兵庫医科大学 麻酔科学講座は関連病院と一丸となり、今後もより一層励んでまいりますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2023年4月14日(金)〜15日(土)に日本区域麻酔学会 第10回 学術集会が大阪国際会議場で開催されました。大会長である廣瀬 宗孝 教授を中心に医局員がそれぞれの役割を果たし、皆様のご協力のもと第10回という節目の学術集会を無事に終えることができました。学会準備から会場当番を担当したスタッフならびに病院で勤務して頂いた先生方をはじめとして学会を開催するにあたり支援をして頂いた方々にこの場を借りて心より御礼申し上げます。コロナ禍で開催が難しかったハンズオンWSや懇親会も無事に開催することができ、多くの参加者で盛況を呈しておりました。また今回の学会はハイブリッド開催のため、4月28日(金)〜5月18日(木)までオンデマンド配信が行われます。
あいち小児保健医療総合センターから小嶋 大樹 先生、川津 裕太 先生をお招きして小児麻酔緊急シミュレーションを開催いたしました。医局員約15名が2グループに分かれて参加し大盛況に終わりました。少しずつ難易度が上がっていくシナリオに対して先生方が力を合わせて対応する姿が印象的で、デブリーフィングも含めて非常に充実したシミュレーションとなりました。今回のシミュレーションで講師をして頂きました小嶋先生、川津先生にはこの場をお借りして御礼申し上げます。当講座ではシミュレーション活動を積極的に取り入れて医学生、研修医、レジデント教育に活用しております。
九州大学医学部百年講堂で開催された第2回周産期麻酔学会で当講座から2名の先生が発表を行いました。 長井 隆 先生が「術中大量出血による低血圧に対して麻酔維持薬をレミマゾラムに変更した一症例」、佐伯 淳人が「帝王切開術中の大量出血に対するレミマゾラムの使用経験」について発表を行いました。どちらの症例発表も循環動態が不安定な症例に対してレミマゾラムを使用することで良好な管理を行うことができたことが焦点でしたが、今後もレミマゾラム使用経験をさらに蓄積していくことでどのように麻酔管理に生かしていけるかがポイントになりそうです。
ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブの一環として創設され、優秀な女性研究者を表彰する女性医師・研究者顕彰で当講座より2名が受賞されました。
トップリーダー部門
ロールモデル賞
ペインクリニック部 教授 高雄 由美子 先生
女性研究者学術部門
若手未来賞 麻酔科・疼痛制御科 病院助手 佐伯 彩乃 先生
この栄えある受賞は日々の絶え間ない努力の結果であり、また同僚の先生が受賞されたことを何より嬉しく誇らしく思います。この度は誠におめでとうございます。
コロナ禍で中止が続いていた当講座恒例の淡路セミナーが昨夏からの延期を乗り越え、2023年3月4日(土)〜5日(日)に淡路夢舞台国際会議場で開催されました。専門医試験対策やJ-RACE対策に加え、ハンズオンの実習も兼ね備えた充実したセミナーとなりました。麻酔科志望の研修医の先生も多数参加して頂き大盛況に終わりました。参加して頂いた皆様、準備に関わって頂いた皆様、ならびに当直で病院を守って頂いた先生には心より感謝申し上げます。
皆様おなじみの周術期管理を核とした総合誌 "LiSA" 徹底分析シリーズに佐伯 淳人 先生の記事が掲載されました。
若手レジデントが医局を盛り上げてくれて頼もしい限りです。今後の活躍にも期待しております。
佐伯 淳人先生のコメント:
「この度、総合誌LiSAの徹底分析シリーズに掲載させて頂きました。初めての雑誌投稿でしたが、医局の先生方、手術室スタッフの皆様のご協力により無事に掲載に至ることができました。滅多にない貴重な機会を頂きまして、また投稿に際してご指導を頂いた先生方ならびに関係者の皆様方にこの場をお借りして御礼申し上げます。」
いざというときのためにBLSを医局員全員が復習しました。
あいち小児保健医療総合センター麻酔科の小嶋大樹先生と川津裕太先生が小児麻酔急変対応のリモート講習をしてくださいました。4月1日に行われる小児麻酔急変対応シミュレーションコースの予習コースです。アナフィラキシーと喉頭痙攣への対応について座学で学びました。
佐藤先生の感想:皆さんのご協力ならびに秘書の吉元さんの多大なる貢献により滞りなく学会の主管を終えることができました。誠にありがとうございました。今後は区域麻酔学会、産科麻酔学会の主管も控えておりますので今後とも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
2022年11月28日と29日に手術センターと麻酔科合同で超緊急帝王切開シナリオシミュレーションをin situで手術センターで行いました。
コロナ禍以降久しぶりの合同シミュレーションでしたが、感染対策に留意し、人数制限をして2日間に分けて実習を行いました。
麻酔科からは佐伯淳人先生、柴山紗希先生、髙見理恵先生、長井隆先生、初期研修医の辻百華先生が参加しました。
多職種連携で母児の安全を守るために今後もトレーニングを重ねていきたいと思います。
アクトシティ浜松 コングレスセンターで開催された第126回日本産科麻酔学会学術集会で、佐伯 淳人 先生が「帝王切開術後に発症した周産期心筋症を、コンベックスプローブで早期に発見した品胎の一症例」について発表されました。
佐伯先生のコメント:初めての口演発表のため大変緊張しましたが、狩谷先生を初めとした医局の先生方のご指導のおかげで、無事発表を終えることができました。短時間で、正確かつ明快に伝える技術の難しさを痛感しました。学会に参加し、実際に発表する意義を体感することができました。今後も機会、症例を見つけて、発表を続けていきたいと考えています。
麻酔科医1年目レジデントの先生を対象にリモートでシナリオシミュレーションコースを開催しました。
テーマは"超緊急帝王切開でも急ぎながら確実に安全に管理すること"でした。
先日の臨床麻酔学会第41回大会で開催されたJCIMELS麻酔科医向けベーシックコースから2シナリオを選んで学びました。
学外から山梨県立中央病院麻酔科の近藤大資先生と名古屋市立大学麻酔科の青木優祐先生をコメンテータとしてお招きしました。
急ぐあまり見落としがちになる項目を見直すことができました。
次回は12月17日にリモートシミュレーションを開催予定です。
国立京都国際会館で開催されました日本臨床麻酔学会 第42回大会において、塩飽 尭之 先生が「アルギニノコハク酸合成酵素欠損症(シトルリン血症)の乳児に対する全身麻酔経験」について、また岡本 智史 先生が「重症大動脈弁狭窄症を合併した超高齢者の副鼻腔真菌症手術にレミマゾラムを用いた1症例」について発表されました。座長の先生からの質問にも分かりやすく答えておられ、レジデントの先生達の成長を感じる学会となりました。今後の活躍がより一層楽しみです。また座長、コメンテーターとして参加されていた先生方もお疲れさまでございました。
岡山コンベンションセンターで開催された日本小児麻酔学会第27回大会で髙見 理恵先生が「気道狭窄を呈した舌根部嚢胞性リンパ管腫の手術室外での麻酔経験」について発表されました。こちらの発表については10月15日(土)から始まるオンデマンド配信で視聴することが可能です。
産科緊急手術や予定帝王切開、無痛分娩、麻酔科医がかかわる「産科麻酔」において、もう少し産科の病態や考えを知っておきたいと思ったことはないでしょうか?
麻酔科医は分娩に携わる医師の一員として、知識を共有し、わが国の産科医療の安全性向上へとつながることを期待されています。本学会で開催する麻酔科医向けJCIMELSベーシックコースは、従来のベーシックコースから麻酔科医向けのコースにアレンジしています(2022年3月12日 日本周産期麻酔科学会で開催済)。受講者を麻酔科医と想定し、総合病院内で発症した麻酔科管理が必要となった周産期の症例をシナリオに入れて開催します。
「早剥で飛び込んできた超緊急帝王切開を大急ぎで麻酔したら実は…」「妊娠高血圧腎症で緊急帝王切開になった症例で実は…」などなど、麻酔科医が時に出会う可能性のあるシナリオをご用意しています。急変対応指導の経験が豊富な産婦人科医も指導いたします。産婦人科医に聞きたかったこともこの機会にぜひ解決してください。
日本臨床麻酔学会第42回大会内の企画です。学会参加の後に少しお時間をとっていただいて、産科急変対応について一緒に学びましょう。秋の京都でお会いできることを楽しみにしています。
カナダのトロントで開催されたIASP 2022 World Congress on PAINで奥谷 博愛先生が"Peripheral morphine-induced itch is transmitted through a pathway distinct from the histaminergic pathway via TRPV1."について発表を行いました。久々の現地開催での国際学会発表でしたがコロナ禍の海外渡航制限が緩和されてきたことで、何とか無事に発表を終えることができました。
京都で開催された日本心臓血管麻酔学会 第27回学術大会で米田 寛子先生が「開存卵円孔を介して左房内に脱出した右房内血栓を経食道心エコー(TEE)により観察した1症例」について発表されました。質疑応答では循環管理や対応が焦点となりましたが、分かりやすく納得のいく返答をされていました。今回、発表指導を担当された奥谷先生と記念撮影を行いました。
6月に開催されました医局説明会が好評でしたので、8月18日(木)に第2回医局説明会を開催いたします。今回もWebを併用したハイブリッド開催で執り行いますので、少しでも興味のある先生はお気軽にご参加下さい。
COVID-19の感染状況を鑑みて、誠に残念ではありますがセミナーを延期することを決定いたしました。現在の予定では2023年3月4日(土)・5日(日)に『2023 SPRING SEMINAR in 淡路』と題して開催予定です。またの機会に皆様にお目にかかれることを楽しみにしております。
佐伯 彩乃先生が「脊髄後角でのガストリン放出ペプチドの鎮痛効果」について大学院研究発表を行いました。主査、副査以外の先生からも質問が飛び交い盛り上がる発表会となりましたが、佐伯先生は難なく対応されていました。 基礎講座の疼痛神経科学講座でラットを用いた研究を行い、疼痛刺激が掻痒経路を活性化し、急性の炎症性疼痛に対するかゆみ誘発鎮痛作用の脊髄での活性化を明らかにしました。こちらの研究についてはAnalgesic effect of gastrin-releasing peptide in the dorsal horn, Mol Pain. 2022; 18: 17448069221108965.に掲載されました。