日本ペインクリニック学会 第58回学術集会が栃木県総合文化センター、宇都宮東部ホテルグランデで開催されました。当科からは佐藤 史弥先生が『慢性下肢痛でのVASと質問票との関係』について、古畑 真有先生が『重症虚血肢に対するSCS植え込み術後の患者に生じた下肢切断術後幻肢痛に刺激様式変更が有効であった1症例』について発表しました。また緩和ケアセンターから認定看護師の乾 貴絵看護師が『オピオイド使用障害に関する意識調査〜看護師と薬剤師の意識・認知度の違い〜』について、同じく認定看護師である土井 陽子看護師が『難治性疼痛3症例から看護師が介入する意義について検討する』について、心理士の佐藤 和美さんが『言語化が困難な若年層疼痛患者に対し内面理解を目的として箱庭療法を実施した2症例』について発表しました。また2027年にはペインクリニック部教授の髙雄 由美子先生が日本ペインクリニック学会 第61回学術集会の大会長を務めることになりました。当講座はペインクリニックにも力を入れており、今後もアカデミックな活動を推進して参ります。
今年から『兵医 専プロ 2025』と題して、病院を挙げて後期研修プログラムの合同説明会を行うことになりました。当科もポスター、ブースを作成して臨み、労働環境や研修プログラムついて詳細に説明し、魅力的な勧誘活動を行いました。ありがたいことに麻酔科に興味のある先生方や学生さんに多数ブースへ足を運んで頂くことができました。お休みにも関わらず、当日、現場で説明を担当して頂いた大場先生、髙宮先生ありがとうございました。
当科は随時見学を受け付けております。HPの上段または下段のお問い合わせフォームよりお気軽にお申し込み下さい。
毎年恒例である夏の一大イベント、サマーセミナー in 淡路。麻酔科での研修会は今年で5回目を迎えました。COVID-19による影響で色々とありましたが、昨年のグランドニッコー淡路から遂に今年は津名ハイツに戻って参りました。専門医試験対策講座からJB-POT対策、関連病院紹介、宴会、花火と盛り沢山の内容でしたが、入局志望の研修医の先生を含め多くの先生方に参加して頂き充実したセミナーになったことと思います。当直業務ならびに講義を担当して下さった先生方、イベントにご協力頂きまして誠にありがとうございました。
第29回日本緩和医療学会学術大会が神戸で行われました。当講座から佐伯 彩乃先生が『緩和ケアチームが薬物療法を行っていた癌患者が薬剤性QT延長症候群から多形性心室頻拍を発症した一例』、奥谷 博愛先生が『坐位維持が困難な難治性肛門部痛に対してインターベンショナル痛み治療を組み合わせることでADLが向上した2症例』について発表されました。他職種が参加する学会であり、各病院における緩和ケアへの取り組み方について様々な観点から議論がなされていました。
日本麻酔科学会 第71回学術集会が神戸で行われました。座長、シンポジストを務めた先生方お疲れ様でした。ペインクリニック部教授の高雄 由美子先生がシンポジウム「ダイバーシティ推進へのわれわれの取り組み」で『麻酔科学会での取り組み』について、植木 隆介先生がシンポジウム「術後を見据えたフレイル患者の周術期管理〜麻酔科医ができること、やるべきこと〜」で『術後管理:フレイル患者の特徴的な合併症と術後管理』として発表・議論されました。 また麻酔科への興味を深めて頂くために医学生・臨床研修医招待企画に臨床研修医を招待し、麻酔科へのモチベーションを高めて頂きました。学会終了後には当講座の懇親会に多くの先生方に参加して頂きました。今年度、2024年9月14日(土)には日本麻酔科学会 関西支部学術集会が当講座主催で行われます。当講座は今後もアカデミックな活動を推進して参ります。
2024年6月1日(土)よりICUとの統合に伴い講座名が変更になりました。
(旧)麻酔科学・疼痛制御科学講座 ⇒ (新)麻酔科学講座
2024年度は11人の新入局員を迎えて賑やかな始まりとなりました。これからの成長を楽しみに医局員一同、力を合わせて業務に取り組んで参ります。また本年度より土曜日の開院日が変更となり、第1・3土曜日午前中 → 第3土曜日終日となりました。医師の働き方改革により勤務の見直しが叫ばれる中、今後も状況に応じてフレキシブルに対応して参ります。新入局員歓迎会ではICUや出向しているレジデントの先生やコメディカルのスタッフも交えて総勢40名を超える人数となり盛況でした。
※ありがたいことに今年度も多数の先生方が当講座に興味を持って見学に足を運んで頂いております。見学については随時受付中ですので、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせ下さい。
仙台の江陽グランドホテルで行われました日本区域麻酔学会 第11回学術集会で講師の奥谷 博愛先生が『SIRVA(Shoulder Injury Related to Vaccine Administration)にSCS植え込み術が有効であった1症例』について発表されました。セッション参加者全てが質問をするといった盛り上がりをみせ、充実したディスカッションとなりました。当院のペインクリニックではSCS(脊髄刺激療法)において全国でも有数の症例数を誇っております。今後も適応や治療効果を含めたアカデミックな情報を対外的に発信して参ります。
金沢で行われました第3回 周産期麻酔科学会年次学術集会で病院助手の上田
若菜先生が『急性間欠性ポルフィリン症合併妊婦に対する帝王切開術の麻酔経験』について発表されました。ご自身が緊急で対応された貴重な症例について貴重な報告をされており、また質問にも詳細にお答えになっておられました。臨床業務でお忙しい中、しっかりと準備をされた上田先生、また大場先生をはじめとする指導医の先生方お疲れ様でした。
金沢大学附属病院での開催ということで年始に起きた地震の影響もあり、縮小開催とはなりましたが無事に学会を開催できたこと自体が素晴らしいことだと存じます。被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
初期臨床研修医の古川 怜於奈先生が関西支部症例検討会(マンスリー)で『発熱で手術を延期し、周期性発熱症候群の診断を得て斜視手術を施行した一例』について発表されました。事前の周到な準備によって座長の先生の質問にもしっかりと応対され、充実した発表の機会となりました。古川先生、麻酔科での初めての発表お疲れ様でした。またマンスリー座長の任を務めた岡本 拓磨先生お疲れ様でした。
明けましておめでとうございます。
昨年は当講座が日本区域麻酔学会第10回学術集会、第127回日本産科麻酔学会学術集会の主管となり、皆様のご協力のお陰で滞りなく開催することができました。また今年は第70回という節目の日本麻酔科学会
関西支部学術集会を主任教授である廣瀬 宗孝会長のもと開催いたします。新年度からは多くのレジデントが入局し、兵庫医科大学
麻酔科学講座はさらに勢いを増して医局員が一丸となって臨床・研究・教育に取り組んで参ります。
皆様に取って幸多き一年になりますように
COVID-19の流行により長期間開催することのできなかった大人数での会合について遂に規制緩和され、年末で退職される橋本 和磨先生、尾上 賢先生、医局秘書 吉元 由香さんの送別会が開催されました。長年にわたり医局に貢献して頂いた3名に退職セレモニーが行われました。皆様の新天地でのさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
2023年12月2日(土)に千里ライフサイエンスセンター(大阪)で第127回 日本産科麻酔学会学術集会が開催されました。当講座主催の学術集会であり、臨床教授である狩谷
伸享先生が会長を務められました。大勢の参加者が会場に足を運び、大盛況の学術集会となりました。当講座からは山本
梨央先生が「周産期心筋症および生体弁機能不全により心不全増悪をきたしたMarfan症候群合併妊婦の帝王切開におけるレミマゾラムの使用経験」について、濱中
優花先生が「羊水塞栓症に対してC1-インアクチベーターを投与し、救命しえた1症例」についてポスター発表されました。2人とも質疑応答にしっかりと対応されており、充実した議論を交わしておられました。またランチョンセミナーでは先代の麻酔科主任教授である太城
力良先生が「今は昔、産科麻酔 今昔物語集」と題して、産科麻酔の歴史についてお話頂きました。今までの歴史があるからこそ現代の臨床麻酔が存在するのだと感慨深いものがありました。
また12月3日(日)には第127回 日本産科麻酔学会併催企画として兵庫医科大学 臨床教育統括センターでワークショップ「産科麻酔のための超音波ハンズオン
-エコーで乗り切るあなたの困難症例-」が開催されました。脊椎、胃、心エコーとテーマを絞ったハンズオンセミナーで、臨床現場で困ったときにエコーを使用することで問題解決の糸口を掴むことのできる内容でした。午後からは母体救命
J-MELSベーシックコースが開催され、一次医療施設で高次医療施設に搬送されるまでの対応についての講習が行われました。
大会長の狩谷先生を始め、座長や発表者の先生方、学会当日に各部署を担当された医局員の先生方、お忙しいところお疲れ様でした。また当日に臨床業務を担当された先生方に御礼申し上げます。
会長(狩谷 伸享先生)からひとこと
第127回 日本産科麻酔学会へのご参加をありがとうございました。870名の参加登録をしていただきました。
みなさまと意見交換をしたり、旧交を温めたりととても楽しい充実した学術集会になりました。
ご参加いただいたみなさま、ご支援を賜りましたみなさま、本当にありがとうございました。
今回の学術集会がみなさまの産科麻酔の何かのプラスになっていただけたらこれ以上の幸せはありません。
またお会いできることを楽しみにしています。
2023年12月2日(土)に千里ライフサイエンスセンターで第127回日本産科麻酔学会が開催されます。また12月3日(日)は兵庫医科大学で「産科麻酔のための超音波ハンズオン」と題して、ハンズオン・シミュレーションが開催されます。大会長を当講座の狩谷 伸享先生が務められ、「寄り添う産科麻酔」をテーマとして充実した幅広い内容を準備して皆様のお越しを心よりお待ちしております。
研究交流の促進を目的とした学部内・学部間のマッチングを目指した合同研究発表会で当講座の岡本 拓磨先生が「肺切除術における術中平均NR値と術後合併症の関係」について発表されました。廣瀬教授の指導のもと大学院で行っている研究内容についての発表で聴衆の興味を惹いておられました。総勢100名を超える参加者が集まり大盛況となりました。
2023年10月14日(土)に大阪カンファレンスセンターで開催されました日本ペインクリニック学会 第4回関西支部学術集会で古畑 真有先生が「化学療法誘発性末梢神経障害に対してSCS trialが有効であった1症例」について発表されました。臨床業務で忙しい中、綿密に準備をして非常にまとまった発表をされました。また奥谷 博愛先生が「なぜ脊髄刺激療法(SCS)は鎮痛効果があるのか?」といった題名で教育講演をされました。公演後に大会長の関西医科大学 増澤先生と座長の神戸大学 溝渕先生と記念撮影を行いました。
奥谷 博愛先生の論文が掲載されました。
Effects of oral morphine on experimentally evoked itch and pain: a randomized, double-blind,
placebo-controlled trial. Scand J Pain. 2023 Sep 15;23(4):743-750.
2023年9月2日(土)に大阪国際会議場で行われました第69回関西支部学術集会で当講座の医局員が発表を行いました。服部 桃子先生が「肺癌に対する胸腔鏡下肺部分切除術の術後抜管前の気管支攣縮発作に対して、呼吸ガス混合器による吸入療法が著効した一症例」、また山本 梨央先生が「カンポメリック異形成症候群を合併した腎盂尿管移行部狭窄の腎盂形成術において、術前に他職種カンファレンスと体位シミュレーションを行った一例」について発表されました。当院で経験された貴重な症例について情報をまとめて発表をすることでさらに知識が深まったことと思います。臨床業務でお忙しいところ発表お疲れさまでした。また指導頂きました先生方に感謝いたします。
濱中 優花先生の論文が掲載されました。
Intraoperative nociception and postoperative inflammation associated with the suppression of major
complications due to thoracic epidural block after pleurectomy/decortication for malignant pleural
mesothelioma under general anesthesia: A retrospective observational study. Medicine (Baltimore) 2023;102:
e34832.
奥谷 博愛先生のオピオイドによる痒みのメカニズムと治療に関する総説が掲載されました。
Mechanisms and treatment of opioid-induced pruritus: Peripheral and central pathways. 2023 Aug 31. doi:
10.1002/ejp.2180. Online ahead of print.
当講座の医局説明会を行いました。現地・Web参加も含めて多くの研修医1年目・2年目の先生方に参加して頂き盛況に終わりました。廣瀬主任教授のご挨拶から始まり、植木准教授から麻酔科専門研修プログラムの説明、レジデントから専門研修連携施設での研修状況やそれぞれの病院の特徴について分かりやすく説明されました。また麻酔科・ペインクリニック部の病院見学については随時受付中です。
来る8月3日(木)18時より麻酔科学・疼痛制御科カンファレンス室で医局説明会を開催いたします。今年もZOOMを利用したハイブリッド開催で執り行いますのでお気軽にご参加下さい。お手数ではございますが、参加希望の方はHPの下段にあるお問い合わせフォームから現地またはweb参加を記入の上、申し込みのほどよろしくお願いいたします。研修医2年目の先生だけでなく、1年目の先生も大歓迎です。